トイレのウォシュレット交換の方法 1.5万円で1時間くらいで完了した
先日、20年以上使っていた(と思う)我が家のウォシュレットが壊れてしまいました。
うちの古いトイレは、ウォシュレットを操作する「ボタン」のところがウォシュレット用のタンクも兼ねているんですが、ウォシュレットを作動させようとすると、そこからポタポタと水が落ちてくる。
まぁまだこの状態ならばこまめに雑巾などで拭き取ってやれば不便なりにもまだ使える、って感じだったんですが、調べてみると、交換用のウォシュレットは1万円ちょっとくらいでAmazonとかで簡単に買える上に、交換の作業自体もさほど難しくはなさそう。
普通に、ウォシュレット交換とかで相場なんかを調べてみると、簡単に10万円くらいの見積もりが出てきたりもするんですが、自力でやれば1.5万円!想像してたより安い!
まぁ、高いやつは便器も交換してくれたり、リモコン付きの高機能な便座にできたりとかお金をかければかけるほど高級になっていくんですが、我が家では、最低限の要件(便座の温めと、温水洗浄の機能)さえ満たせれば、出来る限り安い方がいいという意見で一致。
ということで、このAmazonでベストセラーだった東芝のやつを買って交換してみることにしました。
(よくわからないやつはAmazonで売れてるやつ買えば大きくはハズレないの法則)
なお、厳密にはウォシュレットはTOTOの商標で、正式名称は温水洗浄便座(上記商品名にもウォシュレットとは書かれていない)らしいんですが、めんどくさいのでその辺はあまり気にせずに進めます。
事前掃除15分に交換作業1時間 片付けに15分くらいで完了した
ウォシュレット交換の手順を大雑把に説明するとだいたいこんな感じです。
- 交換前にできるだけトイレ周りを綺麗に掃除(可能な限りは綺麗な状態で交換したい)
- 雑巾とバケツ、可能ならば手が洗える道具を用意しておく
- 水道の元栓を閉める(この後は水道が使えない状態になるので注意)
- トイレの元栓を閉める
- ウォシュレットのタンクの水を空にする
- パイプなどの取り外し
- 便座の取り外し
- 再度便座の掃除
- 便座の取り付け
- パイプの取り付け
- 元栓を開く
- 水漏れチェック
- ウォシュレットのコンセントを差し込む
- ウォシュレット動作確認
注意するのは、水道の元栓を閉めてしまうと、以降基本的に水道は使えない、ということ。
多分、トイレにある元の栓を閉めてしまえば水道の元栓は開いても大丈夫なんじゃないかと思いますが、水漏れは処理が大変なので、バケツに水を汲んでおいたり、雑巾を準備しておいたりなどの準備をきちんとしておいた方が安心です。
私は、水道の元栓を閉じた瞬間に手がものすごく汚れて後悔しました。(仕方ないから雑巾で手を拭った)
交換前の便座の状態 これから用意しておくもの
まずは交換前のうちのウォシュレット。息子は絶賛トイトレ中です。
とりあえず、床も便器も便器の後ろ側なども、出来る範囲で綺麗にしました。結構地面に這いつくばったり、奥の方に手を突っ込んで作業することもあるので、便器などもできる限りは綺麗にしておきたいところです。(元栓閉めると掃除は辛い)
なお、トイレのパイプなどを外す際には、どう頑張ってもパイプの中に溜まった水などは滴れてきます。
多めの雑巾と、バケツなどを事前に用意しておくのがオススメです。
で、準備ができたら水道の元栓を閉める。うちの元栓はめっちゃ汚れてて、元栓を閉じたら手が真っ黒になりました。
続けて、トイレの方の水の元栓を閉める。
元栓を閉めた後、雑巾などで防御して、ウォシュレットボタンを押してタンクの水を空にしておくと、古いウォシュレットから水漏れしにくく、重さも多少軽くなります(あとで気がついたので実行できてない)
パイプ類の取り外し
事前準備ができたら、次は「取り外し」の段階。
とりあえずまずは水回りのパイプを外していきます。
まずはトイレの水を流してタンクの中身を空にする。(多少なりともパイプから水が出る量も減る&その後の作業がやりやすい)
その後、貯水タンクの蓋を外し、反対側を手で抑えながらパイプを外します。(節水のためのペットボトルが入ってた!!)
ちなみに、便座と一緒にAmazonでオススメされてたモンキーレンチ(サイズ変えられるレンチのこと)を買ったんですが、これがやたらとデカくてトイレでは使いにくい!
我が家は運よくウォシュレットにセットでついてきたしょぼいレンチで全部のボルトが外せたため、以降は全部それで外しました。
順番にボルトを外していき、とりあえず便座周りのパイプはこれで全部撤去。
便座裏のネジを外してウォシュレットを持ち上げる
続いてウォシュレットの取り外し。
今までこれ、一体全体どうやって便器に固定されていたのかよく知らなかったんですが、便座の裏側からプラスチック製のネジで固定されてました。
写真でいうと、この辺の便座下の左右2箇所。
暗いところでものすんごいわかりづらいんですが、こんな感じで固定されてます。(スマホのフロントカメラは手鏡のようにも使えて便利だった!)
これも、最初は頑張って素手で外してたんですが、ウォシュレットにセットでついてきたネジを固定する道具があれば、簡単に外せます。
ネジが取れれば、あとはウォシュレットを持ち上げて外すだけ。
ウォシュレットを取り外したら、なんかその周りがやたらと茶色かった(匂いは大丈夫だった)ので、これはモザイクかけときます。頑張って綺麗にしました。
新しいウォシュレットの取り付け
で、その後ウォシュレット固定用プレートを取り付け。まず取り付けるのはこんなやつ。
これを元の便器についている穴に合わせて
ネジを差し込んで
裏側に固定用のネジをはめて、さっきのやつでくるくる回して固定する。
固定できたら、ウォシュレット裏側のくぼみに合わせてはめ込み、カチッと音がするまで固定。
とりあえず合体完了
パイプ類の取り付け
あとは、配水管を一通り取り付けて動作チェックを済ませれば完了。
今回ウォシュレットに付属していた配管は、ビニールの曲げ伸ばしできるものでした。
確かに、交換用としてはどんなサイズにも対応できるので素晴らしいんだけど、長さが余ってうまくパイプを回せない。
また、これらを取り付けるときにはきちんとゴムパッキンを忘れずに挟んであげないと水漏れの原因になります。
給水タンクと元栓の接続ができたら、続いてウォシュレットとのパイプの接続。
我が家の旧式のウォシュレットは「ボタンがある側面」にお尻洗い用の水を貯める形式でしたが、新しいものは「お尻の後ろの場所」に水をためます。
なので、給水管も便座の後ろの方に取り付け口がついてました。
ここに手を伸ばしてくるくると回し、締め付けが完了したら接続完了。
元栓を開けて水漏れチェック
で、ここまで来たところで、ようやく水道の元栓を開けて、水漏れがないか確認。
漏れてた場合は、再度元栓を閉めて、その部分を接続し直します。
今回は一発で成功しましたが、見えないレベル少しずつ漏れてることもあるので、2〜3日くらいは様子を見るようにとのことでした。
アースの接続にやたら手間取る
で、最後にウォシュレットの動作チェックを済ませて完了なんですが、一応説明書にアースは必ず接続するように、と書いてあったので、コンセントをつなぐ前に頑張ってアース線をつなぎました。
ここ、とてつもなく手が入りづらく、さらにネジを締めにくく大変な場所だったんですが、一応説明書が「絶対アース繋げ」とか言うし、我が家には小さい子もいるので、本当にものすごく頑張りました(ここが一番大変だった)
ちなみに、後になって気がつきましたが、古いウォシュレットにはアースは接続されてませんでした。
多分昔、どっかの業者がトイレ周りも工事してると思うんだけど、クソッタレだなこれ…
ウォシュレット動作確認
で、ここまで来て最後にようやくウォシュレットのコンセントをつないで(ここまでコンセントに繋いではいけない)、ウォシュレットの動作確認ができれば交換作業は完了。
古いウォシュレットは「重さセンサー」で動作するようになってましたが、新しいやつは赤外線センサー。
なので、ここに手を当てて、水が出てくるところを雑巾などで防御しつつ、お尻洗いボタンを押してやれば、ちゃんと動作するかどうか確認可能です。
また、このセンサーが反応すると、同時に脱臭機能もオンになるんですが、効果のほどはまだわからないけど、古いやつよりも脱臭の音がうるさくなりました。
(この脱臭用のフィルターも消耗品らしい)
ただ、少なくともお尻洗浄機能に関しては、20年前のウォシュレットと比べ、水量や勢いなどもうまく調整できて、完全に古いものよりも快適です。
説明書見ればまず問題なく設置可能に感じた
とりあえずここまで自力でウォシュレット交換の作業をやってみたんですが、思ってたよりもだいぶ楽で簡単でした。
二日酔いで頭痛かったとか、夏だったので暑すぎて休み休みじゃないとやってられん、て感じでしたが、それでも交換にかかった時間はほぼぴったり1時間。
事前のトイレ掃除と、後片付けなどを含めると1時間半くらいはかかってますが、涼しくなった夕方に初めて、暗くなる前に問題なく交換までできました。
トイレの場合、家庭ごとに部屋の形や大きさ、古いトイレの形式などの違いにより、細かい手順などは多少違うかと思いますが、基本的に「普通のやつ」ならちゃんと取り付けられるし、取り外し、取り付け方法はちゃんと付属の説明書に書かれているので、まあ大概問題ないのではないかと思います。
世の中には特殊なトイレも存在するみたいですが、和式トイレのリフォーム、とかではない「普通の洋式トイレウォシュレットの交換」であれば、大概問題なく簡単にできるのではないかと思います。
モンキーレンチをわざわざ買ったのだけは完全に無駄でしたが、1万円ちょいで思ったよりもトイレが快適になって幸いでした。